「もう限界、辞めてやる」と思っても、辞表を出す前に「次」を考えなければなりませんよね。また、そこまで深刻な状況ではなくても、イザとなったときの手段を知っておけば、日々の業務も心に余裕をもって取り組むことができるのではないでしょうか。
教師は「つぶしが利かない」というのは過去の話。
教師の転職先が拡がっています。
ここでいくつか紹介しておきます。
いわゆる塾や予備校への転職です。
もっとも教師と近い職種ですね。
塾・予備校の講師の求人は常にあります。種類も進学塾から補習塾、集団塾から個別指導塾と自分のスタイルにあわせて選ぶことができます。
「講師は競争が激しくて、生徒に人気がないと、すぐクビになる」というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、そうしたケースは一部の大手進学塾です。
長期的に働くことができる職場もあります。特に都市部では選択肢が豊富ですので、求人情報の中から、自分の希望に沿ったものを探すことができます。
また、学校で教えていなかった教科を教えるというのも転職の選択肢としては考えられます。例えば、日本語教師、プログラミング教室の教師など。
学校とのちがいは、教えることの比重が高いことです。いわゆる生活指導・しつけのようなことは求められない代わりに、教える内容のレベルが求められます。
人にものを教えるのは教師だけではありません。
教育業界以外でもインストラクターという仕事があります。
企業に所属して、その企業の製品の使い方を教えるといったケースです。
教える相手は子どもだけでなく、社会人だったりします。
こうしたインストラクターのしごとは、ものを教えるスキルを活かすことができます。
元教師のインストラクターというのは、いろいろな業界にいます。
「教えられることがない」という心配は不要です。インストラクター募集を調べると、「初心者でもOK、教える内容は研修でお伝えします」という案件もあります。
転職先の候補として、考えてみて下さい。
「もう、学校、教育とは縁を切りたい」という方はまったく別業界への転職も考えられます。
年齢にもよりますが、未経験者歓迎という業界は結構あります。
例えば、IT業界。
慢性的な人手不足で、いろりろな職種からの転職組も多くいます。
もちろん、新たに勉強しなくてはならないこと、身につけなくてはならないスキルはありますが、未経験者歓迎という業界は、そうした人向けの研修制度・仕組みが充実してます。
また、周りに「異業種組」がいるとお互いに悩みを相談したりすることもできます。
こうしたものも転職先の候補に入れておくと、選択肢が拡がります。
検討してみて下さい。
まだ若かったとしても、いきなり「辞めて」しまうのはオススメできません。
「なんとかなる」とは思いますが、事前に準備しておいた方が「いい条件」で次がみつかります。
「なんとかなる」レベルでは、また「辞めてやる!」となりかねません。
あくまで転職は慎重に。
いまはオンライン学習など新しいスキルを身につける環境が整っています。
スクールに通わないと…なんてことはありません。
働きながら、教師を続けながらでも、「次」の準備は可能です。
いい条件で次に進めるように、準備をしておくことをオススメします。