
土日勤務や持ち帰り業務など先生の長時間労働が社会問題にもなっています。
そこで、まずは現状確認のために小学校、中学校の先生の平均勤務時間を調べてみました。
自分の勤務する学校が平均並みなのか、それ以上なのか確認してみてください。
先生の勤務時間については文部科学省が平成28年度に調査を行っています。
この調査によると役職別にみた平均勤務時間は下記のとおりでした。
役職 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|
校長 | 10:37 | 10:37 |
副校長・教頭 | 12:12 | 12:06 |
教諭 | 11:15 | 11:32 |
講師 | 10:54 | 11:17 |
養護教諭 | 10:07 | 10:18 |
この数字は「学内」勤務時間なので、持ち帰り業務の時間は含まれていません。ちなみに、持ち帰り業務の平均時間は、教諭(小学校)で0:29、教諭(中学校)で0:20でした。
土日も含めた一週間の平均勤務時間のデータもあります。
役職 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|
校長 | 54:59 | 55:57 |
副校長・教頭 | 63:34 | 63:36 |
教諭 | 57:25 | 63:18 |
講師 | 55:18 | 61:43 |
養護教諭 | 51:03 | 52:42 |
小学校、中学校とも副校長・教頭が最も勤務時間が長く、次いで教諭、講師の順になってます。
週で60時間とは、10時間×6日または12時間×5日となります。長いですね。
教諭については年齢別の平均勤務時間データもあります。
年齢階層 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|
30歳以下 | 11:49 | 12:08 |
31〜40歳 | 11:15 | 11:43 |
41〜50歳 | 11:03 | 11:18 |
51〜60歳 | 10:56 | 11:07 |
若手のほうが勤務時間が長くなっています。
以上の数字はあくまで平均です。
現場感覚としては、忙しい先生とそれほどでもない先生がいるのではないでしょうか。
そこで、勤務時間の分布別データもみてみます。
時間 | 小学校 | 中学校 | ||
---|---|---|---|---|
教諭 | 副校長 | 教諭 | 副校長 | |
40時間未満 | 0.8% | 0.0% | 0.7% | 0.6% |
40〜45時間未満 | 3.9% | 0.6% | 2.4% | 0.6% |
45〜50時間未満 | 13.4% | 2.7% | 8.0% | 4.4% |
50〜55時間未満 | 24.1% | 10.0% | 14.8% | 13.1% |
55〜60時間未満 | 24.3% | 23.9% | 16.5% | 23.4% |
60〜65時間未満 | 16.4% | 25.4% | 17.0% | 19.3% |
65〜70時間未満 | 9.9% | 18.0% | 14.0% | 12.5% |
70〜75時間未満 | 4.5% | 9.4% | 10.8% | 13.4% |
75〜80時間未満 | 1.7% | 5.9% | 7.3% | 6.2% |
80時間以上 | 1.0% | 4.1% | 8.5% | 6.4% |
週60時間以上勤務している人の割合は下記のとおりです。
時間 | 小学校 | 中学校 | ||
---|---|---|---|---|
教諭 | 副校長 | 教諭 | 副校長 | |
60時間以上 | 33.5% | 62.8% | 57.6% | 57.8% |
ご自身の環境と比較していかがでしょうか?
参考にしてみてください。