小中学校でのZoomオンライン授業の危険性

Zoomオンライン授業を始める前に知っておきたい危険性

エンジニアとしてZoomをオンライン授業に使用する危険性が気になったのでまとめました。

 

新型コロナウイルスの感染拡大により全国的に休校措置が広がっています。
それに伴って注目されているのが、オンラインによる授業。

 

企業のオンライン会議などで用いられる無料のツールを活用して、授業を児童・生徒が自宅で受けられるようにする取り組みを始めている学校もあります。

 

一般的な授業だけではなく、自宅学習の進捗確認やコミュニケーションとしてなど活用方法はいろいろとありますが、とりあえず始めてみるでは痛い目にあう可能性があります。

 

無料のオンラインツールとして広く使われているZoom(ズーム)でオンライン授業を行おうと考えている場合は、下記の危険(リスク)があることを把握しておいてください。

 

セキュリティの甘さが指摘されているZoom

Zoomはセキュリティ上の問題点が指摘されています。
例えば、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)も次のような指摘を行っています。

Zoom の脆弱性対策について(独立行政法人情報処理推進機構 2020年4月3日)

 

Zoom の Windows クライアントのチャット機能に、UNC(Universal Naming Convention)パスの処理に関する脆弱性が確認されています。悪意のあるユーザの用意したハイパーリンクをクリックすることで、認証情報を窃盗されたり任意の実行可能ファイルを起動されたりする可能性があります。

上記の指摘は一例で、これ以外にも様々なセキュリティ上の問題点が指摘されています。

 

これはリモートワークでZoomを利用する企業が増えたことで、一気に顕在化したものであり、Zoom社も対策をとってはいるのですが、その対策がまだ十分ではありません。

 

このため大手企業ではZoomの利用を禁止するところも増えてきています。

 

学校なら大丈夫?

セキュリティ上の欠陥があると、学校でオンライン授業を行った場合に何が問題になるのか?
個人情報にさえ気をつければ大丈夫なのではないか?

 

そう考えるのは間違いです。
授業が盗み見られても困るような内容でなければ構わないという問題ではありません。

 

授業を乗っ取られて不適切な動画を流される恐れあり

セキュリティ上の欠陥を突いて行われる「Zoom Bombing(ズーム爆弾)」が大問題です。
「Zoom Bombing(ズーム爆弾)」とは、第三者が勝手に入り込んで行う嫌がらせのこと。

 

オンライン授業を先生と児童・生徒が行っているところに第三者が入ってきてしまうのです。
で、嫌がらせを行う。

 

不適切発言を行う不適切な動画を流すなんて嫌がらせを始めます。
嫌がらせぐらい無視すればイイとは言えません。

 

こうしたことを行うのは愉快犯です。
インパクトのあることをやるのです。

 

例えば、不適切な動画といっても過激なアダルト動画だけではありません。
イスラム国の処刑動画を流すことも考えられます。

 

無視すればイイなんてレベルではありませんよね。
小学生、中学生にとっては一瞬でトラウマになってしまうような動画です。

 

こうした危険があるのです。

 

そんな話は聞いたことがないというのは今のうちだけ

そうした危険があるかもしれないけど、実際に聞いたことがないし、ニュースにもなっていない。
なんてことが言えるのは今のうちだけ。

 

まだ、利用している学校が少ないので、愉快犯がターゲットにしていないだけです。
企業での利用が制限され、反対に学校での利用が広がれば、ターゲットになってきます。

 

ターゲットにされたら、「Zoom Bombing(ズーム爆弾)」を受ける可能性が高まります。

 

パスワードを設定しておけば大丈夫なんて甘いものでもありません。
パスワードを設定しても、パスワードが盗まれたら終わりです。

 

第三者にパスワードが知られないように、保護者・児童にパスワードを知らせる術が必要です。
保護者・児童からパスワードが外部に漏れないようにする策が必要です。

 

「とりあえず始めてみる」では危険です。
小学生、中学生が不適切動画でトラウマを負ってしまわないように慎重な検討が必要です。

 

スピード感も大事ですが、ほかにも大事なことがあります。
こうした状況だからこそ、想定されるリスクも忘れないようにしてください。

 

できるだけ多くの方に認識していただきたいと思っています。
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